脳神経外科を専門にしている医師です。私のところへは,事故で頭部に衝撃を受けた方が多数いらしゃいます。その中には,MRIで,脳に外傷が確認できる方,具体的には血腫が確認できたり(硬膜下血腫等),血腫がひいたことで脳が委縮したり,脳萎縮で脳室が拡大したことが確認できる方もいらっしゃいます。
しかし,中には脳外傷が確認できない方,しかし,記憶障害,易疲労性,易怒性,頭痛,耳鳴り等で非常に苦しんでいる方もおられます。
その方が,最初に救急で運び込まれた先で,正確に意識障害を検査してもらい,意識障害が確認されている場合は,高次脳機能障害の認定を受けることが可能です。そうなると数千万円以上の賠償金を得ることが可能となるそうです。
しかし,運び込まれた先が整形外科であったりすると,満足に意識障害の検査をしてもらえず,CTだけ撮影して自宅に返されてしまう…といったことが起こり得ます。そうなりますと,脳外傷が確認できない,事故直後の意識障害も確認できない,ということで高次脳機能障害の認定を得るのが本当に難しくなります。賠償額の提示はせいぜい数百万円とのことです。
交通事故に詳しい弁護士さんは,このあたりの医療知識,事情にも精通しています。また,脳外傷が確認できない,事故直後の意識障害も確認できない,難事件も快く引き受けてくれます。
脳損傷でお悩みの被害者の方は,ぜひ交通事故専門弁護士からお話しを聞かれてみてはいかがでしょうか,必ず参考になるはずです。
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